ヒトラーと暮らした少年

ヒトラーと暮らした少年

ジョン・ボイン 著/原田勝

小学校高学年 中学生

出版社
あすなろ書房
判型(サイズ)
四六判
ページ数
288ページ
初版
2018年2月23日
ISBN
978-4-7515-2877-8

定価1,650円 (本体1,500円+税)

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ベストセラー「縞模様のパジャマの少年」のジョン・ボイン、待望の新作!

衝撃のラストが話題となり、映画もヒットした『縞模様のパジャマの少年』の原作者ジョン・ボインの作品です。

ドイツ人の父とフランス人の母との間に生まれた少年ピエロは、パリで暮らしていましたが、相次いで両親を亡くします。ピエロは、住み込みの家政婦をしている叔母のベアトリクスに引き取られることになりました。そして、なんとベアトリクスの勤め先はベルクホーフ、つまりヒトラーの山荘だったのです。
7歳の少年ピエロは、期せずして総統閣下と寝食を共にすることになります。
そして、ヒトラーにかわいがられたピエロは、その強いリーダーシップに憧れていたせいか、性格がみるみる変わっていきます。

『縞模様のパジャマの少年』の姉妹編ともいえる本書は、前作と同じように無垢な少年が主人公で、その純粋さゆえ、時代にはげしく翻弄されます。
ピエロがまわりの影響によって変わっていく姿には背筋が凍るものがあり、人間とはこんなに残忍になれる生きものなのかと読み進めるのがつらくなりますが、ラストに希望の光が感じられるのが、前作と大きく異なるところだと思います。
フィクションながら、歴史的事実に基づくことで、よりリアルに「人として、いかに生きるべきか」を考えさせてくれる稀有な物語です。
少年は、ただ信じただけだった。
目の前に立つ、その人を。
そして、ただ認められることだけを夢見て
少年は、変わりはじめた・・・・・・。

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