大江健三郎

池澤夏樹=個人編集 日本文学全集 22

大江健三郎

大江 健三郎

高校生

出版社
河出書房新社
ページ数
540ページ
ISBN
978-4-309-72892-6

定価3,190円 (本体2,900円+税)

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この人の作品世界は広いのでなかなか全容が見えない。政治と理想、女性原理、辺境などの糸で織ったタペストリー。--池澤夏樹[ぼくが選んだ理由]戦争が終わって以来の日本人の精神の歩みにずっと沿って書いてきた作家。心やさしき伴奏者。高空の視点と地面すれすれの目線を自在に用いたパイロット。選ぶのに迷うほどたくさんの作品の中から、女性原理を主軸にした長篇二つに短篇とエッセーで全体像を目指した。--池澤夏樹死と再生、終末と救済を一貫して問い、闘い続ける圧倒的な大江文学。女性原理を主軸にした長篇二篇に短篇とエッセーで全体像を提示する。著者による加筆修訂。[収録作品]悲しみは人生の親戚--子どもの死に見舞われながら人生の事業に乗り出す女性を描いた長篇「人生の親戚」と汚染させた地球が舞台の近未来SF「治療塔」。部屋に閉じ籠りと暮らす青年を描く「鳥」、隣人となった「山の人」の自由への希求が市民たちを戦慄させる「狩猟で暮したわれらの先祖」。他に『ヒロシマ・ノート』より「人間の威厳について」、『私という小説家の作り方』より「ナラティブ・つまりいかに語るかの問題」。解説=池澤夏樹年譜=尾崎真理子月報=中村文則・野崎歓帯挿画=できやよい

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