長く生きるものの宿命として、今までたくさんの友達を見送ってきたゾウガメは、そんな思いをするなら、もう友達などいらないと思っていた。だから、毎日、自分の甲羅に乗って、おしゃべりしにくるヒワのことがうっとうしくてならない。でも、ある日、自分と同じくらい長生きの「ゾウ」という生き物の存在を知り、ゾウガメは胸がおどった。そんなゾウガメのために、ゾウをさがしてくると言って、海のかなたに飛びたったヒワだったが、幾日も戻らなくて……。自分の身近にいる、かけがえのない大切な存在に、改めて気づかせてくれる作品です。【ここがポイント】・大切な人の存在に改めて気付かせてくれます・安東みきえさん久々の絵本です・ミロコマチコさんの大胆かつ繊細な表現が魅力