オオカミは、人智を超えた存在として、祠(ほこら)にまつられた。 悪しきものをかみくだく神として。 ところが人の世には、彼ら以上におそろしいものがある。 オオカミを神としてあがめ、力を借りたいと思うほどのおそろしいものが。(序文より) 裏山の「大神さま」の祠を、代々守りついできた家系に生まれ、疫病の流行に苦しめられる江戸時代のカヨ、身近な人を戦争に送り出す第二次世界大戦時の正次、東日本大震災に大切な人を奪われる現代の美咲。 それぞれの時代の困難にのみこまれ、悩み、苦しみ、傷つきながらも、「大神さま」への祈りとともに懸命に生きる子どもたちの姿を描きます。
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オオカミのお札セット 全3巻
小学校高学年 中学生
くもん出版 / ISBN978-4-7743-2754-9 / 初版2017年8月1日
定価3,300円 (本体3,000円+税)